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オアマル

先日、ニュージーランドの南島のオアマルという町である番組の撮影を行いました。
(放送予定が決まりましたら番組告知いたします。)

オアマルは英語で表記するとOamaru。
もともとマオリ語なのでローマ字読みに慣れている日本人には読みやすいですね。
(ただしニュージーランド人の多くは「オマル〜」と発音しているように聞こえます。)

オアマルは、クライストチャーチから南へ車で約3時間半から4時間、ダニーデンからだと北へ1時間ちょっとの東海岸沿いに位置しています。

以前はクライストチャーチやダニーデンから電車で行くこともできたのですが、現在はバスやレンタカーで行くしかありません。

1860年ごろから本格的にヨーロッパ人の入植が始まりました。
近郊で良質の石灰岩が採れることが分かり、この石材を用いたビクトリア様式の建物が多く建てられました。
経済的に取り残された「ただの寂れた田舎町」になってしまった時期もありましたが、皮肉にもそのおかげで古い建物が壊されずに残り、今では映画撮影のセットとしてもよく使用される街になりました。


街の美しさと生活費の安さからニュージーランド国内からも多くのアーティストが移住するようになり、文化的にも非常に多様なお洒落な街へと変貌しつつあります。
もともと穀物倉庫(Grainstore)だった建物の2階をギャラリー兼アトリエ『Grainstore Gallery』はお薦めスポット。独特な雰囲気を味わうことができます。

ちなみに、ここのオーナーでありアーティストでもあるDonna Dementeさんは、着る芸術の祭典「World of Wearable Art」で優勝した経験を持つスゴイ方。


また、スチームパンクのファンにとってオアマルはメッカのような場所でもあるようです。
(奇抜なコスチュームに身を包んだ人が普通に街を歩いている姿を見かけることもあります。)


いつかまた電車が復活したらオアマルは観光地として今よりもっと栄えるでしょう。
まだまだ観光地としては穴場的なオアマル、ぜひ訪れてその不思議な魅力を味わってみてください。